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調査研究論文の要旨

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新興企業市場の統計的分析

  • 証券市場の上場基準は本来的に厳しい。上場企業はそうした厳しい基準をパスした企業であるところから、当然のこと信用度は一様に高くて当たり前と考えられる。ところが、東証マザーズ、大証ヘラクレスなどの新興企業市場が創設されるようになって以降、同じ上場企業であっても、上場企業の名前から来る等質性にやや違和感を抱かざるをえない部分が増えつつあると感じられる向きも多くなっている。このような背景としては、一部の上場新興企業において、不充分な会社情報の開示、不正な会計処理、法令違反などの社会的な信頼の失墜を招きかねない事態が相次いだということがあげられる。
  • 本稿では、一緒くたに論じられることの多い新興市場の差異性について論じた。分析手法としては、極力客観性を保証することを目途に統計的分析に終始した。具体的には、東洋経済『会社四季報』、各社『有価証券報告書』等一般に入手可能な資料から、基本データを収集。まずは、それらから平均・分散等の基本統計量を算出する。次いで、同じデータに主成分分析を適用し、さらに分析を深めるという手順を踏んだ。そして最後に、それぞれの新興企業市場の特質・パターンをあぶり出す。
  • 結果、基本統計量の結果も主成分分析の結果もほぼ同様の傾向を示し、新興市場のなかでは、「ジャダック」と「セントレックス他」(セントレックス・アンビシャス・Q-boardの三市場)が両極端に位置し、「マザーズ」と「ヘラクレス」はこれらの中間の特質をもつことが確認された。 また中間に位置するとみられる「マザーズ」と「ヘラクレス」であるが、「マザーズ」はより「セントレックス他」に、「ヘラクレス」はより「ジャスダック」に特質の近いことも確認されている。
  • こうしたところから、市場関係者とりわけ新興企業市場への投資家はそれぞれの市場における特質の差異性に改めて着目すべきであることを指摘した。

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