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調査研究論文の要旨

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大学発ベンチャーが示唆するもの-成功的クラスターの創成に向けて-

  • 双子の赤字をはじめとする様々な問題を抱えた米国経済が奇跡の復活を遂げ、その後活劇に関する要因究明が取り取りに行われた。結果、一連の規制緩和を中心とする「市場経済主義政策」と、先端科学に関する「国家戦略的育成政策」という二大政策の採用が世界的に注目を集めることとなった。
  • わが国においても、市場経済重視の方向に大きく経済政策の転換が図られ、加えて、ベンチャー育成政策をはじめとする多様な新産業・新事業育成策が採用されたことは周知のところである。ベンチャー育成政策においては、とりわけ先端産業育成の観点から打ち出された「大学発ベンチャー1000社」計画が注目される。少子・高齢化、環境破壊、産業の空洞化など種々の問題を抱えるわが国経済の突破口を開くためにも、この政策は大変大きな意味を持っているからである。
  • 本稿では、大学発ベンチャーに注目してまず現状認識を行なった。次いで、その評価も試みた。とりわけ産学官連携下においては、そこに単発的・散発的なベンチャーが創造されたとしても、それは、未だ政策の期待に充分に応えるものではない。簇生を前提とすれば、ひとつの出口として、クラスター創成が意識されなければならない。
  • ここでイメージされるクラスターは、イノベーションクラスターである。イノベーションクラスターは、核となる技術以外は相対的に資源が不足するところに、破壊的イノベーションを誘引力として、人材・企業等の還流・蓄積を図りつつ、スパイラル的な発展を目指すモデルと言ってよい。相対的に不足するものが多い「地方」における成功的クラスターモデルは、この型が中心となるべきであろう。
  • ただ成功的クラスターの創成に向けては、解決すべき問題が数多い。そこに横たわる高いハードルは、ある意味国民の性向・習慣に関わるものでもある。そうした生活習慣病の改善・治癒が図られなければ、クラスター創成なども掛け声倒れになってしまうということだ。以上を論じた。

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