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調査研究論文の要旨

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情報の経済学と中小企業金融-実務的観点における問題点の整理-

  • 「情報の経済学」の台頭著しく、近年中小企業金融の分野においても、このパラダイムに従った分析が多々見られるようになっている。「情報の経済学」が目覚しい成果をあげていることは間違いない。ただ一方で実務家の目から見れば、すべてが必ずしもしっくり来るわけではない。
  • 本稿では第1節で、「情報の経済学」に関する筆者なりの理解、第2節で、「情報の経済学」のもとにおける金融問題に関する整理、第3節で、「情報の経済学」の中小企業金融に関する適用状況等々について議論した。 また補論として、中小企業金融の歴史を振り返る形でその温故知新を論じた。
  • わが国における中小企業金融は常に窮乏感が強く、また如何なる金融環境においても常に問題が大きいとされて来た。そうした中で、近年中小企業金融の円滑化を目途とした、多くの金融商品とりわけ新しい貸出手法が開発されているわけである。企業金融に関するアプローチをハード情報に依存するトランザクション ・バンキングと、ソフト情報に依存するリレーションシップ・バンキングに分けた場合、中小企業金融においては後者がより馴染みやすくかつ有望であるとされる。
  • 「情報の経済学」の出現によって、金融とりわけ中小企業金融に関する理論的説明性が高まったことは否定出来ない。しかしながらそれを個別具体的な事例にまで展開して見ると、100%得心が行かない場面も多々見られるということである。中小企業金融のわが国におけるプレゼンスを意識した場合、やはり予め正すべきところは正されなければならない。今後とも実務家の目を織り込んだ、冷静かつ有益な議論が期待されるところである。

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