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調査研究論文の要旨

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地域金融における社会貢献-金融機関のCSRと付加価値の視点から

  • 本研究は、地域金融における社会貢献について、金融機関のCSRと付加価値の視点から分析しようとするものである。 公共性の高い金融機関の性格からすれば、 金融機関の本業自体がすなわち広義の社会貢献としての性格を帯びており、 金融機関は、預金 ・貸出業務などの本業を推進することが社会貢献の実現につながり、 その事業活動によって付加価値を生産することで、金融機関自身の価値の向上とともに社会全体の価値を向上させているということができる。
  • 金融機関の生み出す付加価値は、金融仲介サービスの対価として金利に含まれている利ざやが主である。GDP統計上は、従来は帰属利子という概念を導入して各産業の付加価値に含まれる金利との重複を回避させていたが、現在では、金融仲介サービスを他のサービス業と同様に通常の付加価値を生むサービスの一つとして位置づけ、FISIMという新しい概念を導入している。
  • 地域金融機関にとっては、CSRは地域社会に対する責任を全うすることであり、地域金融機関が本業を通じて地域社会に貢献することが、まさに地域における金融機関のCSR、広義の社会貢献であるといえよう。地域金融機関がこうした社会貢献を実現していくためのツールがリレーションシップバンキングである。
  • 従来のわが国におけるCSRは本業以外で地域や社会に貢献すること、というイメージが強かった。金融機関においても、CSRは本業以外で地域や社会に利益を還元することという考え方が多かったようである。しかし、最近のアンケート調査などをみると、徐々にそういった意識が変化しつつある。
  • 金融機関は本業がそのまま社会貢献・地域貢献、CSRの実践につながる業界であり 、また地域金融機関の生み出す付加価値は企業ひいては地域社会と密接不可分の関係にある。金融機関の公共性ともあわせて考えれば、金融機関にはCSRの推進と定着に向けて、環境への取組みはもちろんのこと地域社会に存在する課題をともに考え解決していくことが求められている。

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