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調査研究論文の要旨

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組織のDNAと経営資源の円滑な承継

  • 中小企業の経済的な地位は高く、定性面においても独自の個性を発揮してわが国経済や地域社会を牽引している。中小企業の事業承継のあり方が当該企業の将来を左右するのはもちろんのこと、わが国の経済全体にも大きな影響を与える。
  • 経営者の高齢化が進むなか小規模企業ほど事業承継の準備は進んでいない。また、高齢経営者企業を中心に廃業は高止まりしている。こうしたなか中小企業においても親族外承継が一般化してきているものの、依然として親族内承継を志向する傾向が強い。
  • 事業承継の進め方については、準備の必要性や重要性を認識し、経営状況や経営課題、知的資産等の経営資源などを「見える化」し、経営改善に取り組むことが望まれる。そして経営理念やDNAを次世代に承継し、事業の成長・発展につなげていくよう心掛けるべきである。
  • 事業承継支援の重要性は高まっており、税制改正による税負担の軽減や、事業引継ぎ支援事業による小規模企業の M&A支援の強化等が図られている。さらに事業承継5ヶ年計画に基づき事業承継プラットフォームを構築し、承継を支援する取り組みがはじまっている。
  • 事業承継に際しては、事業を託す側と託される側がしっかりとコミュニケーションをとることが重要になってくる。また、新事業への挑戦には、起業よりも事業承継の方が有利であり、創業の促進という観点からも事業承継の持つ意義は大きい。
  • 事例をみると、それぞれ承継形態は異なれど、競争力の源泉となっている経営資源を円滑に承継しつつ、企業価値を高めるための新たな取り組みを展開している。
  • 中小企業はわが国経済のダイナミズムの源泉である。そのパフォーマンスを維持・強化していくためには、貴重な財産である組織の DNAや経営資源を円滑に引き継いでいく必要がある。これが中小企業の事業承継問題の本質であり、承継形態の如何を問わない。わが国経済にとって貴重な財産を守っていくためにも中小企業の迅速かつ冷静な対応が望まれる。

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